この記事では、アカナシニアドッグの安全性を「原材料の安全性」「栄養バランス」「人工添加物の有無」の3つの観点から徹底分析し、100点満点で評価しています。
口コミや評判の傾向もまとめています。アカナシニアドッグが気になっている方や、購入を考えている方はぜひご一読ください。
この記事でまとめたこと
アカナシニアドッグの総合評価
アカナシニアドッグは、シニア犬の引き締まった筋肉づくり、体重コントロールをサポートするドッグフードです。
元来犬は肉食であり、動物性タンパク質量が多い食事が良いと言われています。特にシニア期の犬は、人間と同様、代謝や消化機能が低下することで結果的に筋肉が落ち、肥満や糖尿病といった生活習慣病が現れやすくなります。
アカナシニアドッグは、地元農場産の放し飼い鶏肉、天然のカレイなどの肉原材料が60%も入っており、シニア期の愛犬の身体づくりに理想的といえます。
また、肉たんぱく質を多く含む一方で、アレルギーを引き起こしやすいといわれる小麦やトウモロコシ、肥満や糖尿病の原因につながるといわれるジャガイモをはじめとする炭水化物が一切使われていない点も高評価のポイントです。
ただ、原材料でひとつだけ気になるのは「ミール」が使用されている点。ミールは内臓系の他、毛やひづめ、角、歯、糞など動物の様々な部位を粉状に精製し、かつ脂肪分を取り除いたものです。本来捨てられる部分であること、かつ何が含まれているのか分からないという点で、注意が必要です。
アカナシニアドッグの基本情報
分類 | 総合栄養食 |
---|---|
メイン食材 | 新鮮鳥肉 |
カロリー | 332kcal/100g |
穀物(グレイン) | 不使用 |
酸化防止剤 | 不使用 |
気になる添加物 | 不使用 |
対応年齢 | 7歳以上のあらゆる犬種 |
内容量/価格 | 340g/891円 2kg/3,510円〜 11.4kg/10.359円〜 |
販売元 | アカナファミリージャパン |
最安値 | Amazon |
アカナシニアドッグの詳しい原材料・成分値
原材料表・添加物一覧
原材料表 | |
---|---|
新鮮鶏肉(16 %)、鶏肉ミール(15 %)、七面鳥肉ミール(14 %)、赤レンズ豆、丸ごとグリンピース、新鮮鶏臓器, (レバー、ハツ、腎臓)(4 %)、ニシンミール(4%)、エンドウ豆繊維、新鮮全卵(4 %)、新鮮丸ごとカレイ(4 %)、ニシン油(2 %)、日干しアルファルファ、そら豆、緑レンズ豆、丸ごとイエローピース、鶏脂肪(1 %)、新鮮鶏軟骨(1 %)、乾燥ブラウンケルプ、新鮮丸ごとカボチャ、新鮮丸ごとバターナッツスクワッシュ、新鮮丸ごとパースニップ、新鮮ケール、新鮮ほうれん草、新鮮カラシ菜、新鮮カブラ菜、新鮮丸ごとニンジン、新鮮レッドデリシャスリンゴ、新鮮バートレット梨、フリーズドライ鶏レバー、フリーズドライ七面鳥レバー、新鮮丸ごとクランベリー、新鮮丸ごとブルーベリー、チコリー根、ターメリック、オオアザミ、ゴボウ、ラベンダー、マシュマロルート、ローズヒップ
添加栄養素(1kg中):亜鉛キレート:100 mg |
|
酸化防止剤 | なし |
保存料 | なし |
着色料 | なし |
着香料 | なし |
気になる原材料は赤字で表示しています。原材料の詳しい説明と評価はこちら。
主要成分の分析値
成分名 | 成分保証値 | 乾燥重量比 |
---|---|---|
粗タンパク質 | 33%以上 | 37.5%以上 |
粗脂質 | 14%以上 | 15.9%以上 |
粗灰分 | 7%以下 | 6.8%以下 |
粗繊維 | 6%以下 | 7%以下 |
水分 | 12%以下 | – |
乾燥重量比とは、ドッグフード中に含まれる水分量を除外した、残りの部分に対する成分値の割合のことをいいます。
犬の生育に必要な最低限の栄養基準をまとめた「AAFCO栄養基準」は乾燥重量比に基づいているため、本サイトでも主要成分に関しては乾燥重量比による評価をしています。
その他の成分の分析値
成分名 | 成分保証値 | 成分名 | 成分保証値 |
---|---|---|---|
カルシウム | 1.5%以上 | リン | 1.1%以上 |
オメガ6脂肪酸 | 2.2%以上 | オメガ3脂肪酸 | 1%以上 |
グルコサミン | 1,500mg/kg 以上 | コンドロイチン | 900mg/kg 以上 |
DHA | 0.3 %以上 | EPA | 0.3 %以上 |
リノール酸 | 2 %以上 | 炭水化物 | 28% |
ビタミン A | 15 KIU/kg | ビタミン D3 | 1,500 IU/kg |
ビタミン E | 170 IU/kg | ビタミン B1 (チアミン) | 7mg/kg |
ビタミン B2 (リボフラビン) | 6.5 mg/kg | ビタミン B3 (ナイアチン) | 63 mg/kg |
ビタミン B5 (パントテン酸) | 20.5mg/kg | ビタミン B6 (ピリドキシン) | 4.05 mg/kg |
ビタミン B12 | 0.08 mg/kg | 葉酸 | 1.5mg/kg |
コリン | 2,250 mg/kg | ナトリウム | 0.33 % |
塩化物 | 0.45 % | カリウム | 0.75 % |
マグネシウム | 0.12 % | 鉄 | 180 mg/kg |
亜鉛 | 165 mg/kg | マンガン | 14 mg/kg |
ヨウ素 | 2mg/kg | セレン | 0.53 mg/kg |
リジン | 2.30% | トレオニン | 1.26 % |
メチオニン | 0.6 % | イソロイシン | 1.31 % |
ロイシン | 2.31 % | バリン | 1.64 % |
アルギニン | 2.29 % | フェニルアラニン | 1.36 % |
ヒスチジン | 0.71 % | トリプトファン | 0.33 % |
シスチン | 0.38 % | チロシン | 0.88 % |
メチオニン―システイン | 0.98 % | フェニルアラニン―チロシン | 2.24 % |
アカナシニアドッグの分析結果①:原材料の安全性
分析の結果 | 評価ポイント | 得点/配点 |
---|---|---|
54点/60点 (★★★★・) |
主原材料は肉類か? | 20点/20点 |
気になる原材料が 含まれていないか? |
36点/40点 |
アカナシニアドッグの原材料は、60点満点中54点でした。
一般的にシニア期は、小型犬でいえば9歳くらい、中・大型犬でいえば6〜7歳くらいといわれます。もちろん個体差はありますが、シニア期を迎えると、目に見える大きな変化はなくとも、少しずつ代謝や消化機能が低下してしまいがちです。それは人間も同じですよね。
アカナシニアドッグは、そんなシニア犬の身体を考えたレシピになっており、引き締まった筋肉づくりをサポートする肉たんぱく質が豊富に含まれ、なおかつ肥満や糖尿病の原因となる炭水化物量が極力抑えられています。
一点気になる原材料として含まれているのが、鶏肉ミールや七面鳥ミールなどの「ミール」。他のドッグフードにも共通する注意点ですが「ミール」には、鶏のトサカや骨等といった本来食用にしない部位が含まれていることがあります。
公式サイトによると、アカナは人間でも食べられる安全性の高い鶏肉を使用しているとのことですが、気にされる飼い主さんは注意するようにしてくださいね。
主原材料:新鮮鶏肉
鶏肉は高タンパクで、筋肉や血液、皮膚の健康をサポートする食材です。低脂肪で消化もいいので、犬の身体に負担をかけません。また、グルコサミンやコンドロイチン、コラーゲンなど豊富で、シニア犬の肌や関節の動きを助けてくれます。
ただし、まれにアレルギーを引き起こすこともありますので、注意するようにしてください。
豆類(赤レンズ豆、グリンピース、そら豆、緑レンズ豆など)
豆類は消化吸収がゆるやかで、血糖値を急激に抑えるのをサポートしてくれます。ただし、あくまでも植物性たんぱく質なので主原料ではなく少量に抑えたい食材です。
ブルーベリー
ブルーベリーに含まれるアントシアニンは、一般的に目の細胞を再生したり、疲れ目をサポートする作用があるといわれています。目の健康へ働きかけるほかにも、ルテインという成分が皮膚の健康を保ちます。
気になる原材料:ミール(鶏肉ミール、七面鳥ミール、ニシンミール)
「ミール」とつくものは、内臓や毛、トサカ、ひづめ、角、歯、糞など、本来食用としない部位を粉状に精製し、脂肪分を取り除いたものです。犬にとって必要な栄養は見込めず、品質も「鶏肉」などと記載があるものに比べるとかなり落ちてしまいます。
アカナシニアドッグの分析結果②:成分バランス
分析の結果 | 評価ポイント | 得点/配点 |
---|---|---|
20点/20点 (★★★★★) |
粗タンパク質は AAFCO基準を 満たすか? |
10点/10点 |
粗脂質は AAFCO基準を 満たすか? |
10点/10点 |
アカナシニアドッグは、粗タンパク質、粗脂質ともにAAFCO栄養基準をクリア。栄養バランスは申し分ないドッグフードです。
炭水化物量を抑えて肉原材料を豊富に使用するなど、本来犬の食性にあった栄養素がたっぷり含まれているのは注目したいポイントです。
いつまでも健康的に過ごすには、体重コントロールや引き締まった筋肉が重要となりますが、その点アカナシニアドッグは、最適なドッグフードといえるでしょう。
アカナシニアドッグの分析結果③:人工添加物などの有無
分析の結果 | 評価ポイント | 得点/配点 |
---|---|---|
20点/20点 (★★★★★) |
合成酸化防止剤は 使われていないか? |
10点/10点 |
不要な添加物は 使われていないか? |
10点/10点 |
アカナシニアドッグは、合成酸化防止剤や不要な添加物、着色料は一切使用していません。保存成分としては、ビタミンEやクエン酸、ローズマリーエキスといった天然のものが代用されています。
エトキシキン等の人工保存料に比べると保存期間は短くなるため、早めに使い切ることが必要ですが「年齢を重ねても元気でいてほしい」と願う飼い主さんにとって、安心・安全なドッグフードといえるでしょう。
アカナシニアドッグの口コミや評判
グレインフリーなので消化には良さそうです。ウンチも良い状態になってきました。
涙やけはなくなったし、毛艶も褒められます。何より美味しいのかよく食べてくれます。
少し小型犬には大きいので、少しくずして、ウェットフードを少し混ぜ合わせて与えてます。こちらのフードに変えてからは、肉づき、運動量、毛並が良くなってると思われます。
シニアなのに粒が大きいのが難点ですが食い付きもよく体調も良さそうなので続けてあげたいです。
口コミを見てみると「毛並みがよくなり涙やけが解消した」「食いつきがよい」という声が多くみられた一方、「シニア用なのに粒が大きい」という声も多くありました。
シニア期は、消化や代謝能力が落ちるため、肉由来の食事が成犬よりも必要となります。アカナシニアドッグは、新鮮精肉を含む動物性タンパク質が豊富に含まれているため、毛並みや便の調子がよくなったと考えられます。
マイナスのコメントとして、「粒が大きい」という声がありました。噛む力が低下するシニア期には粒が大きいと食べづらくなり、残してしまうこともあります。特にシニア期の小型犬は口が小さく、食べるのに時間がかかるため、キッチンバサミで細かく切ったり、お湯でふやかして柔らかくしたりと工夫して与えてください。
また、「下痢が続いた」という声もありましたが、ドッグフードの切り替えにより一時的にお腹の調子が悪くなった可能性もあります。しばらく様子をみて、改善しなければ原材料にアレルギーを起こしていることも考えられるため、別のフードに切り替えることをおすすめします。
アカナシニアドッグの最安値を比較【公式・Amazon・楽天市場】
アカナシニアドッグ(2kgで比較)の最安値はAmazon でした。公式サイトでも購入できますが、Amazonや楽天の方が送料も無料でお得に購入することができます。
こちらは2kgのほか、340g、11.4kgの商品がありますので、まずは試したいという場合は少量の340gが便利です。どちらもAmazon、楽天で購入できますが、お店によって価格や送料が変わってきますので、しっかり比較の上、購入することをおすすめします。
アカナのその他ラインナップ一覧
ラインナップ一覧 | フードの特徴 |
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パピースモールブリード | 成犬時に最大9kgになる子犬用 |
パピー&ジュニア | 成犬時に9kg~25kgになる子犬用 |
パピーラージブリード | 成犬時に25kg以上になる子犬用 |
アダルトスモールブリード | 1歳以上のあらゆる小型犬用 |
アダルトラージブリード | 1歳以上の25kg以上の大型犬・成犬用 |
コップチキン&グリーンズ | 全年齢のあらゆる犬用 |
スポーツ&アジリティ | 全犬種活動犬用 |
ライト&フィット | 1歳以上のあらゆる犬用 |
グラスフェッドラム | 草を与えられて育った生ラム肉& オカナガン・バレー産リンゴを使用 |
フリーランダック | 新鮮オンタリオ鴨肉&オカナガン・バレー産梨を使用 |
ヨークシャーポーク | 新鮮ヨークシャー種豚肉&バターナッツスクワッシュを使用 |
パシフィックピルチャード | 天然太平洋イワシ&フレイザーバレー産葉野菜を使用 |
ワイルドプレイリードッグ | 放し飼いの鶏肉、淡水魚、巣に産み落とされた卵を使用 |
パシフィカドッグ | 天然ニシン、イワシ、カレイ、メルルーサ&メバルを使用 |
グラスランドドッグ | 草を与えられて育ったラム肉、放し飼いの鴨肉&淡水魚を使用 |
ランチランドドッグ | アンガスビーフ、草を与えられて育ったラム肉、ヨークシャー種豚肉&平原バイソン肉を使用 |
総評:シニア期の引き締まった身体づくりをサポート
詳しく分析した結果、アカナシニアドッグは、シニア期でも健康で引き締まった身体をつくり、維持するのに理想的なドッグフードだということがわかりました。
公式サイトでは「7歳以上」となっていますが、犬種や個体差によって犬のシニア期といわれる年齢は変わりますので、愛犬のちょっとした健康や体つきの変化を観察して、切り替えることをおすすめします。